JA香川県様と香川大学様の共同研究をサポートvol.02 消費者が知りたい香川県産野菜の情報をSNSで発信しています。

2018年8月からはじまった香川県産野菜の情報発信プロジェクト。
・野菜の栽培から流通までを知り尽くしたJA香川県様
・香川県の農業の現状や市場の調査をしている香川大学原直行研究室
・人を惹きつける写真撮影やデザインの専門である坂口祐さん
・ウェブサイト制作や情報発信の専門であるGOFIELD
それぞれの強みを持つ4者が集結してプロジェクトを推進することができました。


香川県のレタスの産地

Photo by 物語を届けるしごと

JA香川県様と香川大学様は2017年度に香川県産野菜の販売促進に関する調査研究を実施。この調査により、首都圏の消費者は香川県野菜の認知度がまだ低いこと分かりました。そこで2018年度はSNSを活用し、香川県産野菜の魅力を消費者に直接発信することを決定。
4者のプロジェクトがはじまったのです。

大切にしたことは生産地の取材にもとづいて記事を作成すること。

まずは、香川県産野菜ならではの強みやターゲットをコンセプトワークで明確にしました。


JA香川県様と香川大学様とのコンセプトワーク

SNS運用のポイントを学ぶ

プロジェクトの中で、SNSの特性による効果的な発信方法の研修も行いました。
たとえば、FacebookとInstagramではユーザーの年齢層や性別、閲覧時間帯や見る目的も異なっています。
瀬戸内の島々や四国の農山漁村の美しい風景を撮影し、一次産業に関わるデザインを生業としている坂口祐さんを講師に招き、SNS運用のポイントや写真撮影のテクニックを教えてもらいました。
坂口さんが運営しているウェブサイト「物語を届けるしごと」では、豊かな風景や食文化を紹介しており、世界160カ国以上からアクセスを集めています。


SNSの効果的な発信方法の研修
SNSの効果的な発信方法の研修

生産地を目で見て、生産者の声を聞いて記事を作成

2018年11月から2019年3月にかけて、香川県産野菜の取材を行いまいした。
金時にんじん、ブロッコリー、レタス(らりるれレタス)、みかん、大根、いちご(さぬきひめ)など、スーパーでよく見かける野菜も実際に畑で目にすると様々な発見があります。


香川県野菜の生産地

専用の洗浄機で「ひげ」をきれいに取り除いて箱詰めされる金時にんじん、鮮度を守るため氷づめにして出荷されるブロッコリー、1つ1つ丁寧に梱包されるレタス、いちごは高設栽培で生産者にもやさしい栽培方法が行われています。
生産者やJA香川県のご担当者から、栽培方法・収穫時期・味の特徴・スーパーでの選び方・料理方法、歴史などを詳しく伺いました。


金時にんじんの収穫
金時にんじんの葉
金時にんじんの洗浄
氷詰めして出荷するブロッコリー
ブロッコリーの生産地
らりるれレタスの梱包
らりるれレタスの生産地
大根の収穫
さぬきひめの収穫
さぬきひめの生産地

講師の坂口さんが取材にも同行。実・葉っぱ・花・風景・パッケージ・人物といった様々な視点で撮影することや、画角を引いたり寄ったりして写真に変化をつけることなどを現場でアドバイスしてくれました。

消費者に届くまでの「こだわり」を記事に

取材後は、香川大学の学生2人がFacebookとInstagramの記事を担当。
自分たちの驚きや消費者が知りたいと思うことを表現するよう心がけました。
紹介したい情報を端的に述べて適切な写真を組み合わせる、簡単なようでコツが要ります。
Instagramではハッシュタグ設計にもチャレンジしました。


SNSの原稿作成
SNSの原稿作成

JA香川県様の体制も整い、12月にFacebook、1月にはInstagramがJA香川県公式SNSとして公開となりました。
プロジェットが終了した2019年3月以降も継続して、全国に少しずつ香川県産野菜のファンが増えていってほしいと願っています。

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