GOFIELD流の子連れ出勤をご紹介。従業員同士の思いやりの気持ちが生まれました
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内閣府は2019年1月18日に、子育てと仕事を両立できる「子連れ出勤」の推進と支援を発表。
Yahoo!ニュースでは「子連れ出勤推奨政策に対して8割が反対」したことが話題になっています。
保育園の待機児童が解消されないからといって子連れ出勤にすり替えるのはおかしいのではという意見。また、都会では子連れで満員電車に乗ることが困難だという現実もあるでしょう。
GOFIELDは2011年から子連れ出勤を実践しています。
確かに香川県高松市の中でも比較的ローカルな場所にあるGOFIELDは都会とは状況が違います。
そこで、今回は従業員同士の思いやりや女性活躍の推進につながった「GOFIELD流」の子連れ出勤をご紹介できればと思います。
2000年に創業したGOFIELD。
今では見慣れた風景になった親と一緒に社内で過ごす子どもたち。しかし子連れ出勤が定着するまでには長い道のりがありました。
創業から6年目の2006年には16%だった子育て中の従業員の割合は2019年に57%に。
従業員のライフステージが進んで子育て世代が多くなりました。
創業6年目の2006年には女性従業員に子どもが生まれ、会社としても時短勤務を推奨。
しかし、女性従業員は退職。
原因の1つには、子どもの病気で休みがちになり他の従業員に迷惑をかけてしまうことや、16時や17時には帰りづらいという本人の責任感がありました。
もう1つの原因は、制度がありながらも社内に様々な働き方を受け入れる「風土」がなかったことです。
働き方が柔軟に選択できるパートタイマーでも退職が相次ぎました。
そこで経営陣が率先して子連れ出勤を試してみることに。
2011年、当時社長であり現会長の森田が自身の子どもを連れて出勤したのです。
GOFIELDに子連れ出勤が根づいたポインは3つ。
1 経営陣からの意識改革
2 ライフステージに合わせてパートタイム・契約社員・正社員のように働き方を選択できること
3 急な休みの場合にも他の従業員がカバーできるように業務を2人体制にしたこと
経営者が自身の子育てと重ね合わせて実態に沿った柔軟な制度を整えることができたことも大きいでしょう。
管理職以上はイクメン・イクボス研修も受講。
家庭で男性が積極的に子育てに関わりはじめることにより、ほかの子育て中の従業員にも配慮できるようになりました。
GOFIELDの子連れ出勤の様子をご紹介しましょう
2011年に入社した青木は、小学生、幼稚園、3歳の3人の子どものお母さんです。
出産のために2回休職し、その後復帰。現在もGOFIELDで働いています。
普段はおばあちゃんが子どもの面倒を見ているのですが、おばあちゃんの都合がつかないときに一時保育の預け先が見つからなくて困っていたそう。子連れ出勤ができるGOFIELDは安心して働けると言ってくれます。
長期休暇には幼稚園から中学校までの子ども達がGOFIELDに「出勤」します。
社内にある休憩スペースで宿題をしたり絵を書いたり、お弁当を食べたりしながら過ごします。
年末には大掃除も手伝ってくれました。
たまには社内を走ったり、笑い声が響くこともありますが、仕事には特に支障はありません。
なにより社内の雰囲気が和やかになりました。
従業員みんなで子どもの成長を見守っています。
このような取り組みはGOFIELDの女性活躍を推し進めることにもつながりました。
2019年の現在
- 管理職の男女比率 50%
- 全従業員に対する女性の割合 53%
- 女性の平均勤続年数が男性の70%以上
- 有給休暇の取得を希望した場合は100%取得が可能
- 2018年(1~12月)の有給休暇の取得平均日数は11日
従業員に長く勤めてほしい。
子連れ出勤は「制度」づくりだけでなく、従業員同士が「お互いに思いやる風土」づくりが大切だと考えています。
イクボス
職場で共に働く部下、スタッフのワークライフバランスを考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業務も結果を出し、自らも仕事と私生活を楽しむことができる経営者や管理者
イクメン
家事、育児の役割分担を積極的に行う男性