Webアクセシビリティ勉強会を実施しました。
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2022年6月30日、7月28日の2日間、新規のウェブサイトに関しては標準対応が必要とされている、Webアクセシビリティ勉強会を実施しました。

講師はアクセシビリティ・コンサルタントとしてウェブサイト構築時の監修や検証を行っている、株式会社ミツエーリンクスの澤田 望氏を迎え、オンラインで開催。
ウェブアクセシビリティとは、ウェブコンテンツに対してアクセスできるレベルであり、コンテンツにアクセスするための「機能」が利用できること。
高齢者・障害者だけではなく、ケガや病気、機器の故障、屋外の環境にも関係しています。
第1回 基礎編
第1回は基礎編。制作メンバーだけではなく、営業やシステムなど幅広いポジションのメンバーが参加しました。
内容
- アクセシビリティとは
- 気を付けたいコンテンツのアクセシビリティ
- ワークショップ:アクセシブルではない体験をしてみよう
ウェブアクセシビリティを向上させるメリット
- 目的達成への近道(多くの人に情報を届けること、多くの人がアクセスできる状態が前提)
- 品質向上
- SDGsへの寄与
- SEOへの寄与
ワークショップでは画像が見えない・見えにくい、色が識別しにくい状況を体験しました。
画像がない場合、代替テキストが適切に設定されていないバナーは見つけることができません。また、一度に閲覧できる情報を削減した場合、情報にたどり着くまでかなりの時間を要し諦める場面も。
障害や環境により視覚的な情報の取得が困難な場面を身をもって体験し、アクセシビリティの大切さを実感しました。
第2回 実践編
第2回は実践編。より専門的なHTML/CSS/JavaScriptなど実装に関わる内容で、制作メンバーが中心に参加しました。
内容
- スクリーンリーダーに親しむ
- ワークショップ:WAI-ARIAの効果を確かめてみよう
- ワークショップ:サイトのアクセシビリティをチェックしてみよう
まとめ
- 見るだけではなく、聞いても理解できる構造にする
- スクリーンリーダーの操作では無理をしない
- 適切なHTML要素で実装し、WAI-ARIAは最後の手段と考える
- WAI-ARIA使用時は、何を伝えたいかによって属性を使い分ける
- 手軽にできるチェックは普段から実践する
- チェック環境の一つとしてスクリーンリーダーも活用する
アクセシビリティは法的にも求められており、2016年に施行された障害者差別解消法では、公共サイトでは義務、2021年の法改正により民間事業者も努力義務から義務に変更されました(3年以内に施行)。
ひとりでも多くの方がストレスなく閲覧できるホームページを提供できるよう、予めアクセシビリティの向上に取り組むことが重要です。