表示速度(Flash)

こんにちは、大西です。

ページがなかなか表示されない場合"ネットが重い"と言ったりしませんか。

なぜ、重いと感じさせられるのでしょうか。
そこにはデータ転送速度(bps=bits per second)が関係しています。

1bpsは1秒間に1ビット(bit)のデータを転送できることを表します。
1kbps(1キロbps)は1000bps、1Mbps(1メガbps)は1000kbps(100万bps)です。

ビット(bit)とはコンピュータが扱う情報の最小単位です。
では、ファイルの容量を表すバイト(byte)は、何かと言いますと情報量の単位です。
ほとんどの場合、1バイトは8ビットです。

1kbyteの場合は、8kbitとなります。

1kbpsの転送速度で1kbyteのデータを表示させるには、8秒時間がかかる計算になります。
今は技術も進歩して、これよりも大量のデータを短い時間で転送できるようになりました。

では、インターネット初期は、どのくらいの転送速度だったのでしょうか。

始めは、28.8kbpsでスタートしプロバイダーの登場により、64kbpsが主流となりました。

64kbps・・・1秒間に64kビット、8kbyteのデータしか転送できません。

8kbyteってかなり限られた容量ですよね。
画像1枚であっさりと使ってしまいます。

当時、"8秒ルール"ってものがありました。
これは、「インターネット上のWebページはユーザがそのURLを訪れてから8秒以内に表示されなければならない」というルールです。
別に法律などで正式に決まっているわけではないのですが、経験則としてWeb制作業界などで使われていました。

このルールは、インターネットのユーザの多くはWebページが表示されるまでに8秒以上の時間がかかると待つのに飽きてしまい、他のページに移動してしまうということを示しています。また、8秒ルールに抵触して去ったユーザが再びそのページを訪れる割合は極めて低いとも言われています。

では、64kbpsの転送速度で8秒以内に表示できる容量はいくらでしょうか。

8秒×64kビット=512kビット
512kビット/8=64kバイト

たった64Kバイトです。

ここで、今の転送速度を3Mbpsとしましょう。

3Mbpsの場合、1秒間に375kバイトの容量を転送できます。
早くなりましたね。

でも、速度の高速化によって、ユーザの待ち時間も短くなっています。
3秒ルールにあてはめると、1,125kバイトでwebページを作成しなければなりません。

1,125kバイトは、htmlだけではなくそのWebページで表示させる画像の容量も合わせての容量です。

htmlとグローバルナビの画像やバナーの画像で、500kバイトを占めているときに、こった馬鹿でかい容量のFlashを表示させるとしたら、表示までに3秒以上時間がかかってしまい、訪問するユーザが激減してしまう事が考えられます。

今後のGoogleの動向もあるのですが、Flashを利用して本当に集客が見込めるどうかも制作前にしっかり考える必要があります。

全てのユーザが3Mbpsの転送速度ではありません。もっと転送速度が遅いユーザもいるわけですので、これでは、クリエイターの方が一生懸命作ったWebページもただの持ち腐れになってしまいますね。


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