「ウミゴミラ海ごみ研究室」で発見する力や考える力を子どもたちに 会長森田の里海活動の中間報告 vol.02

子どもの頃に虫取りをしたり、木に登ったり、貝殻を拾ったり、自然の中で遊んだ記憶は大人になってからも鮮明に憶えているものです。遊びの中から成長した経験を持っている方も多いのではないでしょうか。
2018年7月にオープンした「ウミゴミラ海ごみ研究室」は、そんなきっかけの一つとして香川県が企画しました。


ウミゴミラ海ごみ研究室

夏休みの子どもたち向けに「磯の生き物」と「海ごみ」講座を開催


ウミゴミラ海ごみ研究室

「ウミゴミラの海ごみ研究室」は、海で採集された生き物や海ごみ、海の環境に関するパネルが展示された教室です。ウニやヒトデ、貝殻などの生き物の標本、シーグラスやおもちゃ、ライターやプラスチック破片などの漂着物が並んでいました。


海辺で採取されたおもちゃ漂流物
海辺で採取された生き物の標本
海の環境に関するパネル

夏休みの自由研究に悩む子ども向けにと7月と8月に8回のミニ講座が企画されています。
8月2日(木)は「磯の生き物」をテーマに講座が開催されました。
講師は里海プロガイド養成講座修了生の谷光承さんと自然観察指導員の木村顕子さん。ゴーフィールドの会長森田は相談員としてサポート。高松市内の小学4年生~6年生の5人が保護者とともに参加してくれました。

フィールドワークも大切ですが、教室でじっくり学ぶことも大切

メディアでは海辺でのフィールドワークが取り上げられやすいのですが、香川県はじっくり学ぶ教室での講座も開催しています。机に着いた子どもたちは少しぎこちない雰囲気。お互いに自己紹介をすると笑顔が見えはじめました。


講師の谷さんと木村さん

場が和んだところで、さっそく講師の谷さんから「自由研究の書き方」のポイントを学びます。これから調べものをしたり考えをまとめたりするときの基本になる方法です。
①その生き物のことを調べようと思った理由 テーマやネーミング
②研究内容と方法を決める
③観察したことを記録する
④結果から気がついたこと



自由研究の書き方を学んだところで谷さんから次の質問。
子どもたちに自分が知っている磯や海の生き物を尋ねました。「タコ」「イカ」「ワカメ」「マグロ」「サメ」など、食べたことがあったりテレビで見るような生き物の名前が返ってきました。


生き物の標本を触ってみます

今回のフィールドは「磯」。磯は砂浜の近くでゴツゴツした岩があるところです。石の下や隙間、水が溜まったくぼみ、浜に打ち寄せられた海藻の下に小さな生きたちが隠れています。
谷さんは磯で採取した白い渦巻状のオオヘビガイの標本を見せながら、子どもたちと一緒に生き物チェックシートで名前を確認していきました。はじめて見る小さな生き物に子どもたちは興味津々。


白い渦巻状のオオヘビガイの標本

白い渦巻状のオオヘビガイの標本

生き物チェックシートで名前を確認

生き物チェックシートで名前を確認

名前を知れば、子どもたちは自分で生き物を見つけることができます。
磯に生息する生き物の種類や数は水質によって異なります。生き物が水質の指標になっていることが分かれば、身近な海辺の環境がどのようなものか気がつくでしょう。そしてなぜそのような環境になっているのか原因を探ってみたいと考えるかもしれません。
香川県はゆくゆくは子どもたちが環境問題にも興味を持ってほしいと考えています。


磯の生き物調査

里海づくりへの思いは子どもの頃の遊びが原点

会長森田が自身の活動のモットーとしている「美しい海を瀬戸内から」。
その思いは子どもの頃の遊びが原点です。森田は子どものころ海や山、川や田んぼなど自然の中で思い切り遊んできました。その思いを自分の子どもにも遊びながら伝えてきました。そして次は香川県の子どもたちにも伝えたいと考えています。
そのためには何をしたらよいでしょう。

それは子どもたちに自然の中での「遊び方」を知ってもらうことではないでしょうか。
遊びをとおして、自然にはたくさんのいろんな種類の生き物がいることを知り、
自然からたくさんの恵みをもらっていることを知ることができます。

そして自分たちの暮らしが自然にさまざまな影響を及ぼしていることも。


海辺で遊ぶ子ども
海辺でビーチコーミングする子ども

自然の中での遊びは子どもたちの気づく力や考える力を育てるでしょう。一人一人が自然に感謝しながら自然と共に暮らしていくことが積み重なり、美しい瀬戸内の海や山につながるのではないでしょうか。
そんな期待を抱きながら森田は教室の片隅で、わくわく楽しそうに学ぶ子どもたちを温かく見守っているのでした。


森田は相談員としてサポート
森田は相談員としてサポート

~海辺の情報も充実してきています~

香川県環境管理課様ではホームページで海辺の情報を発信しています。ウミゴミラの海ごみ研究室や香川県環境管理課では冊子も配布中です。
事前にチェックしてから海に行けば、一層フィールドワークでの気づきが深まります。観察時の注意事項にも十分に目をとおして、ぜひ海にお出かけください。


海の生き物や海ごみに関する冊子

ウミゴミラの海ごみ研究室

場 所香川県環境保健研究センター1階(香川県高松市朝日町5丁目3番105号)
講座日2018年 7/24(火)、26(木)、30(月)、8/2(木)、9(木)、14(火)、16(木)、21(火)
参加費無料
対象小学生
定員各日12名
申し込み・問い合わせ〒760-8570 高松市番町四丁目1番10号
香川県環境森林部環境管理課 里海グループ
Tel.087-832-3220 Fax.087-806-0228
e-mail:kankyokanri@pref.kagawa.lg.jp

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