Claude Code はどのフォルダで起動する?安全で使いやすいフォルダの分け方
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ダウンロードフォルダで AI を開くと、乗っ取られる
2026年10月、Claude Code が、ダウンロードフォルダに置かれた1枚のメモで乗っ取られる手口が話題になりました。怪しいページが AGENTS.md というファイルを勝手に保存し、そのフォルダで AI を起動すると、AI がそれを「あなたの指示」として実行してしまう、というものです。
対策として「ホームやダウンロードフォルダで起動しないで」とよく言われます。では、どこで起動すればいいのでしょうか。結論から言うと、AI 用の作業フォルダを1つ作り、その中を仕事ごとに分けて、そこで起動します。
なぜ起きるのか
Claude Code は、起動したフォルダ(とその上の階層)にある決まった名前のメモ(CLAUDE.md など)を最初に読みます。仕事の前提を毎回説明しなくて済む、便利な仕組みです。
人に例えると、新しいアシスタントが、通された部屋の机のメモを「上司からの申し送り」と思って読むようなものです。ダウンロードフォルダは、誰でも物を置ける玄関です。そこで起動すると、誰でも置ける場所のメモを、本物の申し送りと勘違いして読んでしまいます。
まず、ダウンロードとデスクトップのメモを読ませない
Claude Code に、ダウンロードとデスクトップのメモを読まない設定を入れます。いちばん簡単なのは、Claude Code に「次の設定を、個人の設定ファイル(settings.json)に足して。すでにある設定は消さないで」と頼み、下の内容を貼ることです。
{
"claudeMdExcludes": ["**/Downloads/**", "**/Desktop/**"]
}自分で開く場合、ファイルの場所は次のとおりです。
- Mac:
~/.claude/settings.json - Windows:
%USERPROFILE%\.claude\settings.json
私たちも社内でこの設定を入れています。Mac と Windows で試し、ダウンロードフォルダのメモが読まれなくなることを確認しました。ただし、設定はうっかりを防ぐものです。大事なのは「どこで起動するか」の方です。
どこで起動するか:仕事ごとにフォルダを分ける
AI に仕事を頼むとき面倒なのは、毎回「はじめまして」から始まることです。取引先のこと、資料の場所、文章の好み。同じ前提を何度も説明することになります。
Claude Code では、この前提をフォルダの CLAUDE.md に書いておけます。起動すると最初に読むので、説明を省けます。つまりフォルダは、その仕事の前提をまとめたノート1冊にあたります。
ノートが1冊しかないと、A社の話とB社の話が混ざってしまいます。そこで、AI 用の作業フォルダを1つ作り、その中を仕事ごとに分けます。作業フォルダは、デスクトップやダウンロードの中には作らないでください。先ほどの設定で、その中に書いた CLAUDE.md も読まれなくなります。
~/Claude/
├── なんでも相談/ ← 1回で終わる質問はここ
├── 取引先_A社/
├── 取引先_B社/
└── 週報/CLAUDE.md には何を書くか
毎回説明している前提を、箇条書きで書いておくだけです。たとえば「取引先_A社」フォルダなら、次のような内容です。
# A社の仕事
- A社は県内の住宅会社。窓口は営業部
- 文章はです・ます調。専門用語は使わない
- 見積書のひな形は「見積」フォルダにある最初から完璧に書く必要はありません。同じことを2回説明したら、そのときに書き足していけば十分です。
分け方のコツ
- 「なんでも相談」を入口にする。最初はここで聞き、同じ話が続きそうになったら専用フォルダを作ります。中身が空なので、関係ないメモを読み込まずに済みます
- 分ける単位は「あとで続きをやる仕事」。取引先ごと、繰り返す業務ごとが目安です
- ダウンロードした資料は、必要なファイルだけ作業フォルダに移す
困ったら Claude Code に頼む
フォルダを作るのも、CLAUDE.md を書くのも、自分でやる必要はありません。Claude Code に頼めばやってくれます。
- 「この話を続けたいので、取引先_C社 フォルダを作って、今の前提を CLAUDE.md にまとめて」
- 「さっき説明したことを、このフォルダの CLAUDE.md に書き足して」
- 「フォルダの分け方に迷っているので、今の作業フォルダを見て提案して」
フォルダを分けると、AI が使いやすくなる
フォルダを分けると、安全になるだけでなく、AI が使いやすくなります。Gemini や ChatGPT の「ノートブック」「プロジェクト」を使ったことがあれば、フォルダ1つがノートブック1冊だと思ってください。
| チャット型 (Gemini・ChatGPT) | エージェント型 (Claude Code) | |
|---|---|---|
| 話の分け方 | プロジェクトを自分で作って分ける | フォルダを選ぶだけで、会話の履歴が分かれる |
| 資料の渡し方 | プロジェクトに資料をアップロードしておく | フォルダにある資料を自分で読みに行く |
| 覚えておくこと | サービスの画面で確認・編集する | CLAUDE.md というファイルに書くので、自分で開いて直せる |
Claude Code を使っていて「話が通じやすい」と感じるのは、フォルダの形がそのまま整理になっているからです。ホームで起動するのは、全部の仕事を1冊のノートに書くようなものです。
まとめ
- ダウンロードとデスクトップのメモを読まない設定を入れる
- AI 用の作業フォルダを作り、仕事ごとに分けてそこで起動する
- 「なんでも相談」フォルダを用意しておく
「ホームで起動しない」は禁止事項に聞こえますが、実際には AI を使いやすくするための使い方です。
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執筆者:早川 拳人
ゴーフィールド AI・DX推進室のエンジニア。社内では、会議の議事録の自動作成など、日々の仕事を AI で減らす仕組みを作り、勉強会で使い方も広めています。社外では、Google Workspace の導入支援や生成 AI を使った業務改善のほか、高松市のリスキリングセミナーで AI の講師を務めました。



