July 07, 2005
大企業に就職するということ(2)
入社の日がやってきました。着慣れないグレー、紺のスーツの面々が、100人以上ほぼ同時に寮を出て、会場であるヒルトン東京ベイ(ドラマではホテルオラトンで有名)に向かいます。隣接している、コンベンションホールでその年の入社式は行われたのです。駅に着くと既に長蛇の列・・・。話では、院卒、大卒、高専卒で2,700人だとか。新聞報道よりも数字が多いです。
我々「ファコム・ハイタック株式会社」で内定を受けたものは、別枠になっており、「ファコム・ハイタック株式会社」の黄色い封筒を持って、指定された席に着席します。200人。ちなみに、「ファコム・ハイタック株式会社」では、富士通の「青」、日立の「黄」をより強調して使っていたようですね。すべてのものが黄色っぽいということが入ってから分かりました。始まるまでにはかなり時間があったのですが、全員が着席するまでには30分以上かかりました。しかもウルサイ。それでも始まる前には静かになるのですから、日本の軍隊的教育の刷り込みはさすがですね。アメリカではこうはいかないでしょう。
式は進んで、当時の社長の式辞が始まりました。大ホールの席からは、なんというか、ほんま顔の表情さえ見えません。蟻んこみたい!結局、生で社長の顔を見たのはこれが僕の日立時代では最初で最後でした。平社員からは10階級ぐらい上になるお方なのですが、その差以上を僕は今後感じることになります。
山のようにいる役員紹介があって、その後、「世界不思議発見」のスポンサーだったので、黒柳徹子さん他からビデオレターが届きます。ここが一番盛り上がりました。その後も延々と説明などが続き、やっと昼ごはん。弁当なんですけど、これが大変。弁当を取りに行って戻ってくるだけで小一時間かかる・・・。大渋滞。
と、ロビーでうろうろしていると、大学時代、僕が所属していたサークルを「女が少ない」という理由で一ヶ月で辞めた友人Tの顔が。「なんでお前がおんねん」とお互いがびっくり。そうこうしていると、なんと高校時代の同級生の女性、Hさんも発見。「え?なんで?」・・・・。2,700人も同期がいると、旧友もけっこう混じるのですね。
その後、所属がはっきり決まっている我々以外は配属部署が発表!数日分のホテルで泊まれる荷物だけで来てるらしく、いきなり遠地に飛ぶもの、思いと全然違う仕事に着くものと、初日からけっこうドラマ。僕たちも正式な部署名が判明した。公共情報本部、略して「公情本」。日立ではなんでも略すんだとか。略すといってもこれは正式に決まっている略称で、勝手に略してはいけない。しかも、丸で囲むことで、「敬意ある略」となるのだ。
そんなこんなの一日だったんだけど、各地に散らばっていく多くの二度と会わないであろう同期を横目に(実際、友人Tと、高校同級生Hさんは同じ部署という超偶然があったにもかかわらず、僕はその後彼らに会っていない・・・。あ、Hさんとはお互いやめた後に再会したな。)、「公情本」の面々はまた寮に戻っていくのでした。
が、会場から出るだけで、また一時間近くかかるのでした・・・・。大変。
(このシリーズ続く)
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